ショパンを素敵に弾くための3ヶ条
皆さんこんにちは。クラシックピアニスト・葛飾区堀切菖蒲園磯貝ピアノアカデミー主宰の磯貝萌子です♪
今まさに熱い、ショパン国際ピアノコンクール。
チャイコフスキー国際ピアノコンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクールと並んで世界三大ピアノコンクールに数えられる、
【ピアノ版オリンピック】です。
さて、ショパンというとピアノ学習者は一度は憧れる作曲家ではないでしょうか。
今ではプロとして活動している私も、子供の頃はショパンに心底憧れたものです。
今でも、演奏のお仕事では頻繁にリクエストを頂いておりますが、今日はショパンの演奏のコツをお伝えしたいと思います。
ショパンを素敵に弾くには、3つのポイントをおさえる必要があります。
1つ目は、「メロディーは詩的に、くっきりと歌いあげる」
どの曲でも、メロディーラインは際立たせて、明確に分かるように弾きましょう。
「バラード」や「ノクターン」の、情感込められた曲は、詩的に歌うように弾きつつも、暑苦しくならないように注意しましょう。
「歌うように!」と思いすぎて演歌みたいにならないように。
「語りかけるように」という意識で弾くといいですね。
2つ目は、「左手で音楽を作る」
ショパンの音楽作りの秘訣は、実は左手にあり!
左手を制する者はショパンを制すると言っても過言ではないくらい、左手の音楽作りが肝です。
左手で立体的な音楽の流れをしっかり作り、その上にメロディーが乗っかるイメージで仕上げられるといいですね。
上腕の動きを上手に使って左手の表現をしましょう。
どうしてもメロディーラインに意識が行きがちですが、ショパンの音楽は左手の動きが実は大きいのです。
3つ目は、「装飾音は重くならず、でもほどよく明瞭に」
ショパンで求められる音色は、【煌びやかな明瞭さ】と、【浮遊感のある柔らかさ】の
“中間”をとったような音。
トリルなどの装飾音は、まずは脱力をして、文字通り“飾り”をつけるように弾きましょう。
テンポを通常より半分くらい落として、ゆっくり丁寧にさらうことも忘れずに。
明瞭になりすぎても硬い印象になってしまうので、文字通り”飾り付け”のように弾く意識でいましょうね。
いかがでしたか?
ショパンの奏法についての解説動画や、ショパンの人気曲を弾いた動画も公開中なので、ぜひ観てみてくださいね。
①ショパン:3つの新エチュード第2番 レッスン動画抜粋 (実際の動画レッスンの切り抜き)
②ショパン:ノクターン 嬰ハ短調 遺作 (演奏:磯貝萌子)